下絵。顔立ちがあまり少女っぽくない様な...。
今回ミクの絵を描くにあたり、ネットで集めた画像だけでは少々物足りなく、もう少しましな参考資料が欲しいなと思っていたら丁度良いタイミングでクォータリーピクシブ誌で初音ミク特集が組まれていて、公式設定資料も収録されているということなので購入。仕事帰りの天神アニメイトでダークスーツにオールバックと云う出立ちの３０半ばのおっさんが初音ミクのイラストがデカデカと載っていてしかもミクのミニフィギュアがオマケで付いている雑誌を買うのは中々スリリングだけどいちいち他人のファッションや動向の観察なんて誰もやっていないのだからそれは自意識過剰と云うもの。雑誌内には初音ミク・イラストコンテストに投稿された作品も多数掲載されていて、いやあ、皆さんとても上手ですね。明らかに自分がまだ若かった頃に比べて、全体的に技術水準が上がっている。おじさん挫けそう...。
輪郭線を残しつつ粗塗り。肌の色が死人の様だ。
女の子の絵を描く時に困るのは、自分の周囲には「女の子」が居ないのでモデルを確保出来ないこと。仕方が無いのでポーズ集とかネットで画像検索とかしてイメージに近いやつを適当にいくつかチョイスして、それを参考に描き進めていくことになるんだけれど、今回はそれにも限界があったので、自分でカメラの前でポーズをとって、それをメインの資料に使う。因みに英語には「頬杖」にあたる言葉が無いので画像検索の時に困った。英語では顔に手を当てているポーズ全般をhand(s) on face（或はface on hand(s)）と云うらしい。ふーん。
大まかに陰影を付ける。なんかこわい。
今回描いたミクさんは裸なんですが、これは僕が「服のデザインが面倒」だからこうなってしまった訳で、決してサムネで視聴者を釣ろうとか、そういう疾しい意図が在った訳ではないです。多分。
肌の濃淡は５色で落ち着いた。髪と瞳は２色のみ。右腕が厳ついな...。
ただ版権元の規定により公序良俗に反する内容は禁止なので、乳首は描かない方向で、何とかぎりぎり陰に隠れて見えない様にした。この作風なら別に描いても猥褻な感じにはならないと思うんだけどまあ、判断基準は人に拠ってまちまちなので安全牌を採る。
薄紅とハイライトを入れて完成。髪留めはてきとー。下絵と大分印象が違って見えるのは、輪郭線が無いから。
こうして出来上がったミクさんの身体は、よく視ると手がゴツゴツして大きい。おっさんの写真を基に描いているのだから当然なんだけど、それならばちゃんと少女っぽく見える様にデフォルメすべきだったよね。それでも、これが３０半ばのおっさんの貧弱なヌードを基に描いていることに気付く者はそうは居まい。と思っていたらMGT39にはあっさりと手について指摘を受けてしまったけど。次回描くときはその辺りと、あと髪の描写にももう一工夫欲しいところ。
