浮かぶ金魚

海鷂魚と・とコンセプと

黄金週間日記(或る木戸、陰照愛末苦、偽猫暮し他)

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今更な話ですが、ゴールデンウィークは久しぶりに絵でも書こうかと思い、以前から気になっていたアルキド樹脂絵の具と筆をネット通販で一式所望し、浮き浮き気分で連休が来るのを待ていたら、連休入り前の4月30日の朝、8年前に購入したパソコン(初代intelのiMac)のHDDがぶっ壊れた。

一ヶ月くらい前から調子が悪く、最低限必要なデータはポータブルHDDに保存していたので、そこまでショックではなかったんだけど、意外に無くなると困るデータってそんなに多くはない。一番無くなると困ると思ったのは、ケータイカメラで何気なく撮ったスナップ写真だったりする。それ以外のものについては、一時資料が手元にあったり、無くてもネットでダウンロードすれば済むものばかり。ただiTunesに放り込んでいるCD約800枚分の音楽ファイルは、一から入れ直すのは骨が折れるのでバックアップは必須だ。1000枚超えしている人なんかは、より大変だろうな。

実は今回の不具合が起こるまで、バックアップ用のHDDを持っていなかった。8年間よく耐えてくれたものだ(DVDドライブは2年目でぶっ壊れたけど)。多分、去年の猛暑が致命的だったのかな。因みに購入したポータブルHDDは容量が2TBある。正直そんなに容量要らないんだけど、店頭にそれしかなかったから止む無し。

近所の業者さんに電話で事情を話したら、その日の夜にブツを引き取りに来てくれた。業者さんのことは、PCの調子が悪くなってから事前に調べていた。電話帳は持ってないし、完全に壊れてからだと調べるのが一苦労だ。

ウチにはTVもラジオも無ければ新聞も取っていないので、PCが無いと完全に外からの情報が遮断されてしまう(外に出れば良いだけの話なんだけど)。ケータイも古い機種を使い続けているので、ネットは得意ではない上に料金がもの凄いことになるので使いたくない。漆喰の壁にベタ付けしたダイニングテーブルの上にPCを置いていて、いつもそこでネットのニュースを見つつ食事を摂っているんだけど、その日はPCが無いので真っ白い漆喰の壁を見つめながら朝食を摂る。何だか目の前に実体の無いモヤモヤしたものが浮かんでいる様な錯覚を覚える。

「こ...これがネット依存禁断症状と云うやつか...!?」('A`)

翌日の夜には、PCは帰ってきた。お願いしたのはHDDの交換だけで、OSのインストール等は自分でやりますと業者さんには伝えていた。また何かあったら連絡くださいと告げ、業者さんは帰って行った。テーブルにPCを設置し、OSをインストールしようとしたらHDDが認識されない。業者さんに電話。

「すいません、早速なんですけど〜。(TwT)」

翌朝、再び真っ白い漆喰の壁を見つめながら食パンを齧る。昨日はモヤモヤしていた物に、徐々に輪郭が現れてきている。

「こ...これが育成型ヴァーチャルアイドルと云うやつか...!?」('A`)

夜、業者さんに再びPCを診てもらい、今度は無事インストールも終え一安心。HDDは250GBから1TBに増量された。バックアップ用のHDDは2TB。バランスが悪い。

DSC01733.JPG翌日(連休1日目):足の踏み場も無いくらい散らかり放題の作業スペースの整理を行う。絵を描こうにも、これでは作業が出来ない。何時の間にこんなにガラクタが増えたんだろうと思いながらゴミ袋に仕分けして入れていく。

その夜、メールの再設定を行っていたら、久し振りに通信販売の注文が入っていた。日付を見ると3日前...。慌てて確認のメールを送信する。あまりにも需要が無かったので、通販サイトの存在をすっかり忘れていた。ショップの管理画面の場所や代金の振込先に利用している某金融機関のログインパスを失念してしまい焦る。

連休2日目:作業スペースを整理していくうちに、要らない本が20冊程出てきたので、売り払ったら少しは何らかの足しに成るかなと、紙袋に入れて天神のツ◯ヤへ持って行く。

店員「合計652円になります。」

「安っ...」('A`)

その足で母の日のプレゼントを物色しにジ○ンク堂へ行く。読書好きの母には大体いつも本を贈っている。出入り口でトミさんに遭遇するも気付かれずに素通りされる。まあいいやと思いつつ店内を見て回るが特にめぼしい物がない。というか母の趣味が今一良く分からん。大体いつも難癖付けられる。じゃあ図書券でも贈るから自分で好きな物買えば? とも思うのだが、「それじゃつまらないじゃない」と...。

ついでに気になってた漫画が在ったので、コミックのコーナーに行くが見付けることが出来ず、検索機の前も列が出来ていたので、何も買わずに店を出る。

どんたくで賑わっている通りを横切り、須崎のテトラに行く。展示中の絵は、やりたいことに技術が追いついていない感じ。丁度いっちゃんが店番をしていたので少し話をする。ボカロ曲は、まだ全然出来ていないらしい。当初はルカの絵を描く予定だったのだが、ミクの絵も一枚描くことになりそう。

201405152236.jpg天神まで歩き、地下鉄に乗って帰る。何だか疲れた&小腹が空いたので、駅近のミ◯ドでドーナツ2つとコーヒーを所望する。

店員「639円になりまあす。」

「ほぼプラマイゼロ...。」('A`)

一体何の為に外出したんだろうと思いながら一服しつつミクのスケッチを試みる。萌え絵って難しいですね。全然描けないや。隣にカップルが座ってきたので止める。

連休3日目:何をやってたのか覚えていない。('A`)

連休4日目:再びジ○ンク堂へ足を運ぶ。大体母はいつも娯楽小説を読んでいたことを思い出し、丁度目の前に平積みされていた森見登美彦の「聖なる怠け者の冒険」を購入する。表紙が地味で好みではないので、普段だったらまず買わない。でも森見氏原作のアニメ「四畳半神話体系」と「有頂天家族」はとても面白かったです。

検索機で調べると、目当ての漫画は女性コミックのコーナーに在った。沙村広明の「幻想ギネコクラシー」をゲット。内容は「いつもの沙村先生 + チ◯ビ多めの短編集」といった感じ。この人の描くエロスは、見えそうで見えないチラリズムが神髄だと勝手に思っていたんだけど、そうでもないのだろうか。アホみたいな画力とエログロナンセンスバイオレンスエスエフファンタジーな作風は大好物のはずだったんだけど、どうも歳を取って感性が鈍ったのか趣味が変わったのか、いまいちピンと来なくなってしまった。それでも、愛犬と戯れる衿子義叔母さんは可愛いと思いました。

こーして、結局一枚の絵も描かずにゴールデンウィークが終了した。来年から本気出す。

今回の出費:絵の具&筆一式¥30,000、バックアップ用ポータブルHDD¥19,000、iMacHDD交換¥27,000、書籍2,300で計¥78,300也。画材と書籍代は予定通りとしても、貧乏人には手痛い出費でした。


浮かぶ金魚

海鷂魚と・とコンセプと

1st album

BOOK:COZIMADOG ARTWORKS 1999-2009

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