暑中見舞い

傘が無い。

阿蘇は草千里が馬糞に茸を見た

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オーディオ道場を後にし、曲がりくねる道を登り続け、漸く目的地の草千里に到着した。付近の道はもの凄い渋滞になっている。ちょっと強引に空きスペースに駐車し、車外に出る。二人には黙っていたけど、この時車酔いがピークに達していて、あと少しで下呂吐く所だった。危ない危ない。

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人が蟻の様だ。

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暫し原っぱをブラブラしてると、馬糞の中に茸が生えているのを発見。これはもしや噂に聞く幻覚茸かと思ったが、家に帰って調べてみると全然違うみたいですな。画像の茸は割と軸が太くて短いし傘の形状も違うなあ。ウィキペディアに拠ると、現在はワライタケとヒカゲタケとサイギョウガサは生息環境に拠って見た目が変わるだけで同種と考えられているそうな。ふうむ。まあ態々ウンコに生えている茸を食べようなどという好事家ではありませんが僕は。しかし西洋料理で御馴染みのマッシュルームは元々は馬糞に大量発生していたものだそうで、今でも一部の地域では繁殖に馬糞を使っているらしい...('A`)

その後熊本駅まで戻り、夕食に熊本ラーメン食って新幹線さくらに乗って帰りました。まあ旅行で何処に行ったかということよりも久し振りに友達と遊んだことが一番楽しかったですね。





51cYS0RLm9L_03.jpg茸ついでに本の紹介。ポーランドの女性作家オルガ・トカルチュク作の「昼の家、夜の家」。ポーランドとチェコの国境地帯に在るノヴァ・ルダという小さな町に移り住んだ語り手を中心に、その町や周辺の風変わりな住人についてとか町の歴史的なこととかその時何となく思ったこととか昨晩見た夢のこと等がランダムに百十一編綴られているちょっと変わった小説。作品の全体的には起承転結というものが無いので、割と読み手を選ぶかも知れない。以前読んだアメリカの女性作家、リディア・デイビスの「ほとんど記憶のない女」に何処となく似ていると思う。僕自身は、綺麗な装丁に惹かれて買ったので、正直中身については余り期待はしていなかった。しかし読んでみると中々面白くて最期まで読み切ることが出来た。特に茸についての記述がお気に入り。作者は茸好きらしく、作中でも「もしも人間でなかったら、わたしはキノコになりたい」と綴っていたりして、ニヤリとしてしまう。更に作中で「シロタマゴテングタケのスメタナソース」、「ベニテングタケのタルト」といった、一見美味しそうだけど食べたら確実に病院送りになる様な茸料理レシピなんかが紹介されていて興味深い。作者は実際に食べたのだろうか?

白水社エクス・リブリス:http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php

暑中見舞い

傘が無い。

1st album

BOOK:COZIMADOG ARTWORKS 1999-2009

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