事前に「関連イベントで安保闘争系の映画が上映される」という情報を得ていた所為で、「なんだ、団塊爺共の懐古趣味かよ。ぷっ。」とか思って全く興味が無かったんだけど、拡声器おじさんのtomiokaさんが日記で絶賛していたので興味を抱いて県美に足を運んでみたら、これが中々良かったですよ。プロパガンダ的な要素が在る作品も、解説を無視してしまえば鼻につく事も無いし。まあそれが正しい芸術鑑賞の仕方かどうかは於いておいて。奇妙でちょっぴりシニカルな世界が好きな方は是非。入り口でポスターが無料で配布されていますよ。
ただ残念だったのは、購入した図録に付いて。誤植が多いのは、自分は余り文字情報には興味が無いから目を瞑るとして、図版まで間違って掲載するとはどおゆうことやねん。
それから、せっかく図録のサイズは大きいのに、掲載されている図版は必ずしも大きい訳ではないという事にも結構がっかりした。ページの都合上仕方の無い部分も在るんだろうけど。作品集ではなくて展覧会図録だからね。しかし観客の立場からすれば、お気に入りの作品はなるべく大きなサイズで観たいし、手元に置いておきたいという気持ちも汲んで欲しいなとも思う。余白を活かしたハイセンスなデザイニングなんか誰も期待しちゃ居らんのです。そんな事しても喜ぶのは同業者だけなんです。そして図録をお金を払って購入するのは観客なんです。
池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡
３月１３日（日）まで。
福岡県立美術館
http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/cont_j/index.php
この後、ド◯ールで一服。混雑しているのにバッグを隣の椅子から退けようとしないマダム。けたたましい、下品で甲高い笑い声をあげる若い女性。紅茶はティーバッグ。ホットドッグはレタス抜き。
