重要なお知らせ ('A`)

＜バリバリ伝説＞

最初に異変に気付いたのは昨年のことで、委託販売先のひとつである IAF shop に置いてあるサンプル品の、背の部分（表紙と頁を貼り合わせている箇所）のボンドが剥がれて、表紙と頁が分離してしまっていた。

ただこの時は何分、野蛮で阿呆な連中の巣窟で破損紛失日常茶飯な IAF shop 内での事だったので、「全く仕様が無いなここの連中は。犯人は豆腐の角に頭でもぶつけて死ねば良いよ。('A`)」と、頭にはきたものの、サンプル品だし、そもそもそんな場所だと分かった上で置いてもらっている自分の責任でもある訳なのでそれ以上の追求はしませんでした。

しかし今年に入り、別のお店に置いてもらっているサンプルにも同様の症状が出ている事に気が付き、家に帰って在庫の中から一冊取り出して何度か頁を捲り捲りしているとバリバリと云う音を立てながら徐々に表紙と頁が剥がれて行き......

ぎゃあああぁぁぁ...('A`)

＜直ちに影響は無い＞

これは一体どうしたものかと暫し独りで考えてみるが、有効な答えは出てこない。製本して一年以上経過しているので、今更返品は出来ないだろうし、独りでチマチマと製本糊で補修作業をすることになるのかねえ...これ作るのに１００万円くらい掛かってんだけどなあ...('A`)　などと悲嘆に暮れつつ、一応先方に連絡はしておこうと、デザインを担当したOさんにメールを打つ。

後日、Oさんから連絡があり、印刷会社と話をする、と云う返事をいただく。

さてこの時点で、緊急生放送＆記者会見を開いて、以前に本を購入して下さった全国の皆様にお知らせをするべきかどうか、非常に悩んだのだが、まだどの様な対策を行うのか決まっていないし、「直ちに健康に影響は無い」であろうという独断と偏見により、見送ることにした。決して隠蔽した訳ではない。

＜回収騒ぎ＞

取り敢えず、委託販売をしていただいているお店数軒を廻って、事情を説明して回収作業を行う。幸い殆ど売れていない＆購入者は皆顔見知りだったので一安心。

実は事件が発覚する少し前に、東京のTというお店で委託販売していた分を、一年経過して一冊も売れてなかったので撤収していて割と落ち込んでいたんだけど、結果的には売れなくて良かったなと思う。因みに返品の際、返品伝票が付いてきたんだけど、直後に事件が起きてすっかり忘れてしまっていた。一ヶ月ほど経って漸く思い出して伝票を見てみると、返品数＆合計金額が大幅に水増しされていて、署名して返送する前にメールで問い合わせてみたんだけど、その後返事が無い。何だったんでしょうね。

２月中旬、Oさんから連絡があり、在庫分を全て印刷会社の方で無料で補習してくれると云う。てっきり作家とデザイン会社と印刷会社で三つ巴の責任の擦り合いに発展するものだと思っていたのでこれはラッキー。

印刷会社の要望で、S川急便に集配を依頼しようとしたら、地区担当ドライバーに「勘弁してくれ」と断られる。どうもウチのマンションは、エレベーターが無い五階建て物件と云う事で運送屋さんの間では評判が悪いらしい。結局、印刷会社側からS川に依頼してもらい、３月上旬にS川のでっかいトラックがやってきて、作業員２人と僕の３人でちゃちゃっと、本が詰まった１０キロ程の段ボール箱３０個をコンテナに積み込んで回収作業は終了した。

＜本題＞

そして５月中旬、印刷会社から補修された本が返ってきました。作業過程上の不可抗力で、縦寸が２〜３ミリ程度短くなったけど特に問題は無いです。何よりも、しっかりとボンド付けが行われた事で頁の膨らみが無くなった事が嬉しいですね。

と云う事で、漸く準備が整いましたので報告を致す次第です。

既に連絡先が分かる購入者様に対してはメールにてお知らせを出しているのですが、2010年11月に行われたデザインフェスタの会場にて購入された３名の方については名前も連絡先も分からない状態です。もしこのブログをご覧になっていましたら、お手数ですが　s-f@kozimaamizok.net　までご連絡ください。補修済みの本との返品交換に応じます。

最後に、関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけしました事をお詫び申し上げます。